・スマホを買うタイミングはいつ?
スマホ選びのアドバイザーとして働いていた時、よく友人から、
「スマホっていつ買えば良いの?」という質問をされます。
単純な話ですが、答えは簡単で、
「買いたい」と思った時に買えば良いと思います。
実は、スマホに買い換えるべきタイミングやこの時に変えないといけない、
あるいは「この時期だけはダメ」というものはありません。
変えるのが面倒くさいという方は「壊れて困ったら」買えば良いと思いますし、
新しいものが好きな方は「最新機種が出た時」に買えば良いと思います。
ただ、損をしたくない方は「安い時」に買ってください。
先日、友人が画面がバキバキに割れているスマートホンを使っていました。
それを見て、
「新しいの買ったら?」と声をかけたところ、
「2年契約があるから、まだ変えれないんだよ」という返事が返ってきました。
「2年契約」で2年間は変えれないと思っている方も多いですよね。
あるいは、2年契約を守らないと損をしてしまう!と思っている方。
もう動きが鈍くなってきてしまったり、私の友人のように画面が割れてしまって、
新しいスマホに買えたいけど2年間は我慢して使わないといけない、と思っている方。
実は、2年契約は守らなくても良いものなのです。
守らなくて良いどころか、律儀に守っていると大損をすることもあるのです。
・「2年契約」を破るとどうなる?
スマホを買うときに、「2年間は持っていてね」という約束をさせられることがお決まりになっていますよね。
では、これを破って解約してしまうとどうなるのかというと・・
10240円(税込)の違約金がかかってしまいます。
実は、これだけです。
え?これだけ?他には何も払わなくていいの?と思いますよね。
契約上、本当にこれだけです。
ただし、現在使っているスマートフォンを分割購入していた場合、
残りの本体代金がかかります。
つまり、2年以内に解約した場合にかかる費用は
10240円+(現在使っている携帯電話の分割代金の残り)
になります。
一括で先に携帯電話を購入されている方は、違約金以外の手数料はかかりません。
しかし、現在スマートフォンを使われている方のほとんどが、分割購入を選ばれています。
なぜなら、携帯会社が途中で解約されないように分割購入を推奨し、
お客さんにはそう接客するように指導されているからです。
また、分割購入を組むことで特別な割引を受けられるケースもあります。
なので、「なんとなくケータイショップで言われるがままに買ったので、分割なのか一括なのかわからない」
という方はほとんどの場合、分割購入で契約されていると思います。
では、スマホの分割購入代金はいくらくらいになるのでしょうか。
・スマホの分割購入金額はいくらくらい?
iPhone 7 32GBの場合、 79,200円(税込) (auで契約の場合)
なので、24回の分割購入の場合、3,300円×24カ月。
iPhoneの場合、容量が1つ上のランクに上がると概ね10,000円(分割購入の場合450円)程度値段が上がります。
さらに、7ではなく画面が大きな7 plus になると同様に月々450円程度値段が上がります。
iPhone6sやiPhone6も、これに近い値段です。
・androidスマホの場合
XperiaXZs 84,240円(3,510円✖️24ヶ月)
Galaxy S8 90,720円(3,780円✖️24ヶ月)
ARROWS NX F-01 93,312円(3,888円✖️24ヶ月)
HTC U11 97,920 (4,080円✖️24ヶ月)
など、概ね3500円〜4000円程度です。
ちなみに、auのURBANOシリーズやソフトバンクのDIGNOシリーズなど、
大手キャリアから販売されているものでも機種代金が安いものもあります。
au URBANO V03 37,800 (1,575円✖️24ヶ月)
softbank DIGNO F 30,720円 (1,280円✖️24ヶ月)
これらの「分割購入金額」✖️ 残りの月数
このお金が違約金とは別途かかってきてしまいます。
これらの値段は全て最新機種を・定価で・購入した場合の値段ですので、
1つ前のモデルを購入された方や、キャンペーン期間中に購入された方は機種代金が値引きされている可能性があります。
My au やMy docomo 、My softbank から、
お使いの機種の機種代金と分割残債を確認できますので、一度確認して見ましょう。
私の友人の場合、調べてみると、
今使っているスマートホンは19ヶ月目。スマホの分割金はまだあと6ヶ月分払わないといけない。
分割金は3,300円だから、3,300円✖️6ヶ月で19,800円。
違約金が10,240円かかるので、合わせて約30,000円の手数料がかかる、ということがわかりました。
ちなみにこの3,300円✖️6ヶ月は、当然解約時に一括で払って頂いても良いですし、解約後もいままで通り分割で払うことも可能です。
また、現在はスマホを買い替える際に下取りを行なってくれるサービスをしているキャリアも多いので、これよりも安くなる可能性もあります。
・安い時に買おう!
あとは、上記のように買い替えた時にかかるお金を計算して、
買い替えた後に、毎月の支払いは安くなるのか?修理に出すのと比べるとどうか?
などを総合的に判断して決断しましょう。
幸い、私の友人は運よく、
「他社スマホからの乗り換えで毎月6000円で使える」
と言うキャンペーンと巡りあいました。
当時、毎月8,500円支払っていたそうなので、かなり魅力的なキャンペーンでしたが、解約時の違約金や、現在のスマホの残債がネックとなって悩んでいました。
しかし、きちんと買い替えた時にかかるお金を計算してみると
解約金 10,240円
現在のスマホの残債 3,300円✖️6ヶ月
新しいスマホの月々の支払い 6000円
スマホの残債は継続して分割で支払うということだったので、
初期費用 1万円
1-6ヶ月目 9,300円
7ヶ月目以降 6000円
現在より、半年間+800円と初期費用が1万円かかりますが、
これなら、修理に出すよりよっぽどお得、ということで買い替えることにしたようです。
また、現在使っているスマホにそこまで不便を感じていない場合、
6ヶ月間(残債を支払い終えるまで)今のスマホを使って、残債が終わったら買い換える
という方法もあります。
しかし、2017年6月現在、スマホの値引きキャンペーンは
総務省からの指摘もあり、ゲリラ的に開催され、何事もなかったかのように翌日には終わっている、ということがよくあります。
当然、6ヶ月後に同じようなキャンペーンが開催されていればそれでも良いですが、先のことはなんとも言えない・・というのが現状です。
ちなみに、2年契約は25ヶ月目に解約しなければ
たいていの場合、自動更新となり26ヶ月目から再度2年以内に解約してしまうと違約金がかかってきてしまいます。
つまり、違約金がかからない月に・安く買い換えようとするのはなかなか難しいのです。