近年物凄い勢いでシェアを広げている格安スマホ。
しかし、今までずーっとdocomoやauで使っていた者からすれば、
本当に大丈夫なの・・？
通信速度が急に遅くなったりしない・・？
という不安は付き物です。
今回は、格安スマホ・格安SIMの通信速度が「遅い」と言われる理由と、是非抑えておいて欲しいポイントをまとめてみました。
”電波を借りている”という仕組みに注意！
docomoの電波を使っているから安心！
大手携帯会社と同じスピードです！
といった謳い文句はよく耳にしますが、
実際に使ってみるとすごくスピードが遅く、
夕方１８時以降などの混雑時間帯になると
まともにインターネットをひらけない・・
といった口コミがあるのも事実です。
なぜこのようなことになってしまうのでしょうか。
確かに、格安SIM会社は大手携帯会社の電波を使っています。
しかし、厳密には、お金を払って一部電波を借りている状態、となっています。
つまり、
これくらいのユーザーさんに使わせてもらうので、これだけお金を払いますね。
とdocomoやauにお願いをして電波を借りています。
当然ですがdocomoやauは、払ってもらったお金に準じた量だけしか電波を提供しません。
みなさんがCMなどでも耳にする楽天モバイルやUQモバイルなど、きちんとした会社であれば、
規定通りにお金を払っているはずなので問題ありませんが、
ユーザーが１０万人いるのに２万人分の電波しか借りておらず、無理やり提供している会社も存在します。
名前を聞いたことがない会社が手がけているSIMを契約する際には、少し慎重になりましょう。
また、１社だけ例外があります。
それはY!mobileです。
Y!mobileはソフトバンクが手がけているブランドであり、
同じ電波をそのまま使っています。
よく勘違いされている方もいらっしゃいますが、
株式会社Y!mobileなどといった会社は存在せず、株式会社ソフトバンクが手がけているY!mobileです。
子会社でも協力会社でもありません。
電波面がとにかく不安！という方はY!mobileは間違いないでしょう。
機種による通信速度への影響
２点目に、通信速度が悪いのではなく機種が悪い、という問題もあります。
格安SIMを利用してスマートフォンを利用される場合、
スマホ本体を購入する際に、３つの選択肢あります。
１.格安SIM会社でスマートフォンを一緒に契約する
２.自分でスマートフォンを別途購入する
３.以前使っていたスマートフォンを引き続き利用する
格安SIMが遅い！と言われる理由の２つ目が、機種の問題です。
多くの場合、格安SIMを利用している人よりも
大手携帯会社を利用している人の方が、性能が良い機種を使っています。
大手携帯会社で販売されている機種の本体価格は、概ね８万円〜１０万円程度のものが多い。
これに対し、格安SIM会社で提供している機種は主に３万円〜４万円程度のものです。
また、別途自分で好きなスマートフォンを用意される方も、
格安SIMで安く使おう！と考えている方なので、
８万円ほどの大手メーカーのシリーズを購入される方は比較的少ないと言えます。
最後に、以前使っていたスマートフォンを引き続き利用するパターンもありますが、
長く使っている機種であればあるほど、性能面も劣化しています。
そのため、
格安SIMに変えてから通信が遅くなった！
と思われていることが、実は
単純に良い機種を使っている人は通信速度が速い。
というとても単純な理由だったりします。
速度制限に注意！
普段インターネットをそんなにしない、という方はあまり意識されたことがないかもしれませんが、
スマートフォンには、契約時に高速通信が使える量が決まっています。
その一定量を超えた場合、スピードは物凄く遅くなります。
スマートフォンが発売された当初はどのケータイ会社も７ＧＢを標準に設定していましたが、
近年ではガラケーのシェアが縮小し、あまりインターネットをしない方もみんなスマホになり、
標準プランを５GBに設定されています。
１ヶ月で５ＧＢという量を超えて通信を行うと、スピードがすごく遅くなってしまいます。
格安SIMではプランが複数存在し、
料金が安いものだと0.5GB、つまり通信量は大手携帯会社の1/10、それを超えてしまった場合は超低速になってしまうプランも存在します。
これでは、当然ですが今まで大手携帯会社でスマホを利用していた人が、今まで通りに使うことは難しいと考えられます。
格安SIMを契約する前に、
どの程度高速通信が行えるのか？
また、
自分は現在どの程度高速通信を行なっているのか？
必ずチェックするようにしておきましょう。